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2010-08-17 06:00 | カテゴリ:法学(憲法)
前回の合理性の基準の具体的な判例です。

消極目的規制と積極目的規制。
厳格な合理性の基準と明白原則。
これらを表している判例の代表に、
a.薬局距離制限規制判決
b.小売店の距離制限規制判決
c.公衆浴場の距離制限規制判決
がある。
これらはそれぞれ、
a.(消極目的+厳格合理性基準)
b.(積極目的+明白基準)
c.(消極目的+積極目的+明白基準)
を採用しています。

それぞれを説明していきます。
a.薬局の距離制限は、
 国民の生命や健康を守るためであり、
 薬局の経済活動保護のためではない
 (つまり、消極目的)
 また、距離を制限するという手段による規制は、
 必要性と合理性を肯定するに足りないので、
 この規制は違憲である。
 (厳格な合理性の基準)
b.中小企業保護のために国が取った政策であり、
 (積極目的規制)
 一応の合理性を認める事が出来ないわけではない。
 その手段や様態においても、
 それが著しく不合理である事が明白であるとは認められない
 (明白原則に照らして合憲)
c.公衆浴場の距離制限は、
 国民保険及び環境衛生の確保を目的としている。
 (消極目的規制)
 ただし、これに加えて、
 既存の公衆浴場業者の経営安定を図る事で、
 自家風呂を持たない国民に公衆浴場を確保する

 (積極目的)
 効果をも目的としている。
 公衆浴場の距離制限はその目的達成のための、
 必要かつ合理的な手段
と考えられる
 (明白原則に照らして合憲)

このように、その規制の目的によって、
明確に使用する基準が分けられ、
実務において判断されています。

【参考文献】
・金子宏・新堂幸司・平井宜雄(編)(2010)
   『法律学小辞典 第4版補訂版』有斐閣
・芳賀啓寿・佐藤史子(編)(2009)
   『らくらく行政書士 講義そのまんま。〈2010年版〉』週刊住宅新聞社


秘密

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